法廷では、青葉被告がどのような軌跡を辿って犯行に至ったのか、その過酷な生い立ちについても詳細に明かされました。被告は幼少期に両親が離婚し、引き取られた父親から激しい身体的虐待を受けて育ちました。極度の貧困状態の中で少年期を過ごし、やがて父親が自殺するという精神的な打撃を受けています。
成人後は定職に就くことが難しく、職を転々とする中で社会的な孤立を深めていきました。2012年には茨城県内のコンビニエンスストアで現金を奪う強盗事件を起こし、懲役3年6か月の実刑判決を受けて服役。出所後も保護観察所や更生保護施設での支援を受けながら生活保護を受給していましたが、近隣住民との騒音トラブルを繰り返すなど、他者との健全な人間関係を構築することはできませんでした。
誰にも頼れず、社会から完全に孤立した空間の中で、インターネットと自作小説の執筆だけが被告の唯一の精神的支えとなっていました。その唯一の拠り所が否定されたと感じたとき、歪んだ自尊心と他罰感情が暴走し、破滅的な犯行へと突き進むこととなりました。