ネット上で囁かれる「石鹸で髪を洗うと抜け毛が増えてハゲる」「逆にフケが劇的に改善して発毛する」という正反対の噂について、その真相を整理します。結論から言えば、石鹸そのものが毛根を破壊して脱毛症を引き起こすという直接的な医学的根拠はありません。
では、なぜ「石鹸洗髪で抜け毛が増えた」と感じる人が多いのでしょうか。その主因は、洗髪時および乾燥時の物理的な引っ掛かりと摩擦です。きしんで絡まり合った髪を無理に指やブラシで通そうとすることで、休止期に入っていた毛髪が一気に引き抜かれ、排水口に溜まる抜け毛の量に驚愕することになります。また、すすぎが不十分で頭皮に残った石鹸カスが酸化し、毛穴周囲に炎症を起こして抜け毛につながるケースも確認されています。
フケの改善に関しても、フケのタイプによって結果が真逆になります。
頭皮の皮脂が過剰でマラセチア菌が繁殖している「脂性フケ」の場合、純石鹸で毛穴の酸化皮脂を根こそぎ落とすことで劇的な改善が見られます。しかし、洗浄力が強すぎるあまり角質層の水分が奪われる「乾燥フケ」の場合、石鹸洗髪が裏目に出てフケとかゆみが悪化します。自らの頭皮が脂性か乾燥性かを見極めずに使用することが、噂の食い違いを生む根源となっています。