かつて「選挙特番といえばNHKや大手キー局」という固定観念があった日本のテレビ界において、テレビ東京の躍進はメディア史に残る大事件でした。2010年代初頭から本格化した池上彰氏の選挙特番は、民放他局を抑えて同時間帯トップクラスの高視聴率を叩き出す快挙を達成しました。
予算や人員規模で大手キー局に劣るテレビ東京が、アイデアと切り口の鋭さで首位を奪取した事実は、業界全体に大きな衝撃を与えました。その影響力は他局の番組作りをも根本から変えることになります。
現在ではNHKを含む各局の選挙特番でも、独自の解説コーナーや候補者のパーソナルな情報を盛り込んだテロップ、切り込んだスタジオ生中継が当たり前のように導入されています。テレビ東京と池上氏が確立したフォーマットは、日本の選挙報道全体の水準を引き上げ、エンターテインメント性とジャーナリズムを高度に融合させたスタンダードとして確立されました。