現実世界では忌避されるべき加虐行動ですが、小説・漫画・アニメなどのフィクション世界においては、極めて読者を引きつけるキラーコンテンツとして機能しています。
オンライン小説投稿サイトやSNSの創作クラスタにおいて、「嬲性」を持つキャラクターは特定の読者層から熱狂的な支持を集めています。相手をいたぶる側、あるいは翻弄されて屈辱に耐える側の双方に強烈なドラマが生まれるためです。具体的には以下のようなキャラクター類型で効果的に配置されます。
- 絶対強者の悪役:主人公を瞬殺する実力を持ちながら、あえてトドメを刺さずに希望を与えては叩き落とす冷酷なフィクサー。
- 翻弄系のトリックスター:敵か味方か判別不能な立場で、主人公たちの感情や関係性をかき乱して楽しむ道化師型キャラクター。
- 愛憎入り混じるライバル:相手への執着が歪んだ形で表出し、相手を屈服させること自体に異常な情熱を燃やす存在。
ウェブ上の読者コミュニティや知恵袋、レビューサイトでのリアルな反応を分析すると、「底知れない知性と残忍さを併せ持つキャラクターとして非常に魅力的」「現実では関わりたくないが、安全な読者席から見ている分には最高のスパイス」といった肯定的な評価が目立ちます。他方で、「精神的な暴力描写が生々しすぎて途中でブラウザバックした」「倫理的に受け付けない」という拒絶反応も確実に存在し、読者の嗜好を二極化させる劇薬のような属性であることが浮き彫りになっています。