ネット上のQ&Aサイトなどでは「接続エラーが出たらとにかくDNSを8.8.8.8にすれば治る」「ポート開放をすれば絶対に落ちない」といった極端な言説が散見されますが、これらには技術的な誤解が含まれています。
DNS設定変更の本当の役割
DNS(ドメイン・ネーム・システム)をGoogle Public DNS(プライマリ:8.8.8.8 / セカンダリ:8.8.4.4)やCloudflare(プライマリ:1.1.1.1 / セカンダリ:1.0.0.1)に変更する行為は、プロバイダ標準のDNSサーバーが混雑・障害を起こしている際の名前解決を高速化するためのものです。Activisionの認証サーバー自体が物理的にダウンしている場合、DNSを変更しても接続成功率は1ミリも変わりません。あくまで「サーバーは生きているが名前解決で躓いている時」の特効薬です。
ポート開放(NATタイプOpen化)の留意点
ゲーム内の「NATタイプ」が「Strict(タイプ3)」になっている場合、マッチング範囲が極端に狭まり、接続失敗のリスクが跳ね上がります。ルーターの管理画面で以下のCoD推奨ポートを開放し、「Moderate(タイプ2)」または「Open(タイプ1)」へ引き上げることが有効です。
- PlayStation(PS4/PS5):TCP(80, 443, 3478-3480) / UDP(3074, 3478-3479)
- PC(Battle.net/Steam):TCP(3074, 27014-27050) / UDP(3074, 3478, 4379-4380, 27000-27031)
ただし、近年のMAP-E方式(v6プラス等)を採用しているプロバイダ契約では、個別の固定ポート開放が制限されているケースがあります。その場合、プロバイダ側で「固定IPオプション」を契約するか、PPPoE接続を併用するブリッジ接続の構築が必要となる点に留意してください。
【プロの結論】回線環境を根本改善すべき人・待機が正解な人の判断基準
トラブルに直面した際、無為に設定を弄り回して環境を悪化させる前に、以下の判断基準に沿って行動を切り分けることが重要です。
【即座に設定変更・環境改善へ動くべきケース】
- Activision公式サポート(@ATVIsupport)や稼働状況ページで障害報告が出ていないにもかかわらず、自分だけが連日接続に失敗する。
- ゲーム内のNATタイプが「Strict」と表示されており、他プレイヤーとのボイスチャットやパーティー参加にも不具合が出ている。
- Wi-Fi接続でプレイしており、家族がストリーミング動画を視聴し始めると頻繁に切断される。
【設定を弄らず静かに待機すべきケース】
- X(旧Twitter)等のリアルタイム検索で「CoD サーバー落ち」「CoD メンテ」がトレンド入りしている。
- 大型タイトルアップデートの配信直後で、全世界的に「SAVANNAH」やログインキューの待機列が発生している。
- PlayStation Network(PSN)やSteam自体のコアインフラで障害アナウンスが出ている。