川崎市が推進してきた川崎駅東口開発プロジェクトと歩調を合わせるように、駅周辺の景観と回遊性は劇的な変貌を遂げた。かつては雑多な印象が先行していた駅前エリアだが、歩行者デッキの再整備や地下街とのシームレスな接続により、駅と街の境界線が自然に溶け合っている。
株式会社アトレ代表取締役社長の髙橋弘行氏は、商業施設運営・リテール事業の枠組みを「モノを売る場所」から「街の滞留価値を高めるインフラ」へと再定義する方針を掲げている。ショッピングセンター・駅ビルが単独で完結するのではなく、周辺の商店街や文化施設とシナジーを生み出すハブとしての役割。その思想は、フロア各所に設けられた地域イベントの告知スペースや、川崎ゆかりのクリエイターと協業したアート展示にも色濃く反映されていた。