日本の出版業界において、1980年代後半から90年代にかけて展開された「スタンド」という概念の導入は、まさに地殻変動とも言える革新であった。それまでのパワーインフレ型の能力バトルから、知略とルールの隙を突く頭脳戦へのシフトを決定づけたのが、この時期の作品群である。
ポルナレフと彼のスタンドの関係性は、決して無敵の強さだけを描いたものではない。妹の復讐に燃える青年の葛藤、仲間との出会いを通じて成長する心、そして絶望的な状況にあっても気高さを失わない騎士道精神。人間味あふれるキャラクターと対になることで、無機質な銀の騎士像に熱い魂が宿り、時代を超えて語り継がれる名陣営となったのだ。