扇風機のパフォーマンスを左右する最大のファクターが、部屋のどこに置くかというポジショニングです。ネット上でも議論が分かれる「扇風機の置き場所 窓際」の活用法ですが、昼と夜で明確に役割を切り替える必要があります。
直射日光が照りつけ、外気温度が室温を上回る日中においては、窓に向けて扇風機の背面を向けて設置してはいけません。外部の猛烈な熱気をダイレクトに吸い込んで室内に拡散させてしまうためです。日中はエアコンと連動させ、部屋の対角線に向けて送風するのが基本となります。一方、夕方から夜間にかけて外気温が室温よりも下がった時間帯には、窓際が強力な冷却ステーションへと変貌します。
夜間の効率的な換気ルートを作るには、窓から約50cm〜1m離れた位置に扇風機を置き、風を「屋外に向けて」放出するのが最も効果的です。室内のこもった熱気を窓の外へ向けて強制排気することで室内に負圧が生じ、対角線上にある別の開口部(窓やドア)から冷涼な夜風が自然と引き込まれる「ベンチュリ効果」を活用した空気循環が完成します。
ここで混同されがちなのが、サーキュレーターとの違いと活用法です。扇風機は広角に柔らかい風を拡散させて人肌に直接当てる目的で設計されているのに対し、サーキュレーターは直進性の高いスパイラル気流を遠くまで飛ばして室内の空気を撹拌するための器具です。空気の強制入れ替えやエアコンの冷気循環には直進力の強いサーキュレーターが適していますが、就寝時やリラックス時に身体へ直接気流を当てて体感温度を下げる用途では、風当たりがマイルドな扇風機に軍配が上がります。