暖簾をくぐったら、まずは注文カウンターで好みの麺をオーダーし、サイドメニューの天ぷらやおでんを皿に取って会計へ進む半セルフ方式です。初訪問で絶対に外せない看板メニューと、家庭で名店の味を再現できるテイクアウトの仕様を解説します。
まず押さえるべきは、麺のポテンシャルを最も純粋に堪能できる「ひやあつ(冷たい麺+熱い出汁)」または「冷やしぶっかけ」です。冷水でキュッと締められた麺はエッジが際立ち、麺そのもののしなやかさと弾力がダイレクトに伝わります。大根おろし、生姜、青ねぎを乗せ、卓上のだし醤油やすだち果汁を一回しして啜れば、雑味のない小麦の甘みが口いっぱいに弾けます。
出汁の深みを味わい尽くすなら「かけうどん」が筆頭候補です。黄金色に透き通るいりこ出汁は、ひと口含むだけで魚介の旨味が身体の隅々まで染み渡る滋味深い仕上がり。サイドメニューとして並ぶ「ちくわ天」や「とり天」「半熟卵天」を出汁に浸しながら食べ進めれば、天ぷらの油が出汁に溶け出し、より一層コク深い味わいへと昇華します。
また、製麺所としてのルーツを持つ同店では、「持ち帰り用生うどん(つゆ付き)」のテイクアウト販売も極めて好評です。自宅の大きな鍋で指定時間通りに茹で上げ、冷水でぬめりを洗い落とすだけで、府中の名店のクオリティを食卓で再現できます。週末の夕餉用や近隣住民への手土産として買い求める客も多く、売り切れ前に麺を確保する裏技として親しまれています。