2023年4月23日に投開票が行われた函館市長選挙は、北海道内の地方政治において近年稀に見る歴史的激戦となりました。対立候補は、4期目を目指し自民党や公明党、地元経済界の強固な推薦を取り付けた現職の工藤壽樹氏。盤石の組織票を誇る現職に対し、市役所を辞したばかりの新人・大泉氏が挑む構図は、当初「無謀な挑戦」と見る向きも少なくありませんでした。
しかし、開票結果は事前の大方の予想を根底から覆す圧勝劇に終わりました。
勝敗を分けた決定打は、「長期市政による停滞感からの脱却」を訴えた政策の一貫性でした。現職陣営が「実務経験の差」をアピールしようとしたのに対し、大泉氏は元市役所幹部として内部事情と財政規律を熟知していたため、行政の継続性を担保しつつ刷新感を打ち出すことに成功したのです。