日活の黄金期を語る上で欠かせないもう一人の巨星が、石原裕次郎である。当時、メディアやファンの間では「小林旭、浅丘ルリ子、石原裕次郎」の複雑な人間関係や三角関係説がことさらに噂された。
しかし、実際の舞台裏はより深遠で温かい友情で結ばれていた。大スター同士としての強烈なライバル心は存在したものの、日本映画界の未来を背負う者同士の強い連帯感が根底にあったのだ。裕次郎の豪放磊落な人柄が、ピリピリとしがちな撮影現場の雰囲気を和ませ、三人は互いの才能を高め合う最高の同志として昭和のスクリーンを駆け抜けた。