「スペース・ファンタジー・ザ・ライドは怖いのか」という疑問に対し、絶叫マシンが苦手な層と得意な層では回答が真っ二つに分かれます。このギャップを生み出している最大の要因は、「落下の浮遊感」ではなく「予測不能な回転と暗闇のスピード感」にあります。
一般的な屋外大型コースター(「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」や「フライング・ダイナソー」など)で見られる強烈なマイナスG(内臓がフワッと浮き上がる感覚)は、スペファンにおいては極めて限定的です。最高到達点からのメインドロップも傾斜は緩やかに設計されており、純粋な高所恐怖症や強烈な浮遊感を嫌う方にとっては比較的クリアしやすいプロファイルとなっています。
しかし、恐怖を感じる要因は別のベクトルに存在します。ライドは暗闇の宇宙空間を疾走するため、「次にどの方向へ曲がるのか、いつ急加速するのかが視覚的に予測できない」という心理的ストレスが働きます。さらに、きらめく星々や巨大な惑星をすり抜ける演出、クライマックスにおける太陽への突入シーンなど、視覚と聴覚を同時に揺さぶる演出密度の高さが、体感速度を実際(最高速度約40km/h程度)以上に引き上げる構造になっています。