警察による懸命の捜査が続けられたものの、有力な手掛かりが得られないまま歳月が経過。2000年(平成12年)2月、最後に発生した事案の公訴時効(当時の殺人罪の時効期間は15年)が満了し、事件は昭和の未解決事件として幕を閉じました。(※2010年の法改正により殺人罪の時効は撤廃されましたが、本事件は改正前に時効が完成しています)
未解決という痛恨の結末を迎えた一方で、この事件は日本の安全対策を根本から変える契機となりました。
現在流通している飲料ボトルには、一度開封すると帯がちぎれる「改ざん防止キャップ」や、フィルムで密封する「シュリンク包装」が義務付けられ、第三者による再封冠は極めて困難になっています。また、パラコート農薬の規制についても、原体濃度の引き下げ(24%製剤から低濃度の混合製剤へ移行)や、誤飲防止のための強烈な青緑色着色・悪臭剤・催吐剤の添加が厳格に義務化され、流通管理が徹底されています。