自宅で手軽に炭酸水が作れるソーダストリームなどの家庭用炭酸水メーカーが普及したことで、好奇心から「冷水筒の麦茶を直接ボトルに入れてガスを注入する」という危険な実験に手を染める人が後を絶ちません。しかし、この行為はソーダストリームでの麦茶失敗としてSNS上でも定期的に悲鳴が上がる典型的な事故パターンです。
純水であれば、炭酸ガスを吹き込んでも泡立ちは極めて穏やかです。ところが、麦茶には微量の大麦由来タンパク質、サポニン様物質、そして極微小な焙煎微粉末が含まれています。これらがガス注入の瞬間に無数の「気泡核」として機能し、メントスガイザーに酷似した激しい突沸現象を引き起こします。
減圧弁を開けた瞬間、ボトルから濃褐色の泡が猛烈な勢いで吹き荒れ、本体の内部ノズルや安全弁を麦茶で汚染し、キッチン一帯を茶色く染め上げます。最悪の場合、機械内部に糖分や有機物が入り込んでカビの温床となり、メーカー保証の対象外となる故障を招きます。炭酸水メーカーの取扱説明書にも明記されている通り、「水以外の液体へのガス注入」は絶対に避けてください。自作を試みる場合は、あらかじめ作った強炭酸水をグラスに注ぎ、そこに麦茶を合わせるのが鉄則です。