安室透が駆る白のマツダRX-7(FD3S型)は、単なる移動手段を超えたキャラクターの象徴です。この車種選定の背景には、原作者・青山剛昌先生による緻密な設定と、日本アニメ史に残る名作へのリスペクトが張り巡らされています。
安室透というキャラクター自体が、『機動戦士ガンダム』の主人公アムロ・レイ(声優:古谷徹)を元ネタとして誕生したことは広く知られています。本名の「降谷零(ふるや れい)」は古谷徹氏の苗字とアムロ・レイの「レイ」から、偽名の「安室透(あむろ とおる)」はアムロと古谷徹氏の「とおる」から命名されました。
そして愛車である「RX-7」の名は、ガンダムの型式番号である「RX-78-2」から引用されています。ボディカラーが「ピュアホワイト(白)」に設定されているのも、作中で“白い悪魔”と恐れられた初代ガンダムの機体色を踏襲しているためです。
宿敵である赤井秀一の愛車が「シボレー・C1500」や「フォード・マスタング(シェルビーGT500)」といったシャア・アズナブルの象徴である赤のアメリカンマッスルカーであるのに対し、安室透が軽量・俊敏な日本のピュアスポーツカー「白いRX-7」に乗る構図は、宿命のライバル関係をビジュアル面でも完璧に対比させています。