なぜ?痰が出る原因と色の正体|長引く危険な病気のサインを徹底解説

なぜ?痰が出る原因と色の正体|長引く危険な病気のサインを徹底解説

なぜ?痰が出る原因と色の正体|長引く危険な病気のサインを徹底解説とはどのようなものなのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。

医療相談ポータルや耳鼻咽喉科クリニックの問診において、近年急増しているのが「激しい咳や熱は全くないのに、喉の奥に痰がへばりついて離れない」という訴えです。SNSや匿名掲示板でも「オフィスで静かな時間帯に喉を鳴らしてしまい周囲の目が気になる」「2週間以上痰を切る動作が止まらず精神的に参る」といった生々しい体験談が数多く投稿されています。

咳を伴わない慢性的な痰の主因として、臨床上最も高頻度に確認されるのが「後鼻漏(こうびろう)」です。後鼻漏とは、副鼻腔炎(蓄膿症)やアレルギー性鼻炎によって鼻腔内で過剰に作られた粘り気のある鼻水が、前(鼻の穴)ではなく喉の奥へと絶え間なく垂れ落ちてくる病態を指します。

鼻の奥から喉にかけての咽頭粘膜には感覚受容器が密集しているため、鼻汁がへばりつくと脳は「喉に痰が詰まっている」と誤認します。気管や肺からの分泌物ではないため強い咳嗽反射(咳き込み)は起こらず、喉を鳴らすような咳払い(「んっ、んっ」という咽頭クリアリング)を頻繁に繰り返してしまうのが特徴です。

さらに見落とされやすいのが「咽喉頭酸逆流症(LPRD / 胃食道逆流症の亜型)」です。胃酸や消化酵素が食道を逆流して喉仏の周囲(下咽頭・喉頭)を直接刺激すると、化学的熱傷を防ぐために咽頭粘膜が防御反応として濃い粘液を分泌します。就寝中や食後に喉が詰まる感覚がある方、朝起きた時に口の中が苦い・酸っぱいと感じる方は、胃酸逆流が痰の引き金になっている可能性を疑う必要があります。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。