医療機関の受診を検討する際、どの診療科を選び、どのような検査が行われるのかを把握しておくことがスムーズな対応につながります。
小児神経科・児童精神科受診の目安
以下のような状況が見られる場合は、専門医(小児神経科、児童精神科、小児発達外来など)の受診を検討する目安となります。
- 家庭内や園・学校での指導や工夫を重ねても、本人のパニックや自傷・他害行為がおさまらない
- 毎日の登校しぶりや頭痛・腹痛など、心身への二次障害(適応障害・不安)が現れている
- 学習面での極端な遅れにより、子供自身が著しい自己肯定感の低下・無力感を抱いている
知能・発達検査WISC最新情報と活用法
医療機関や教育センターで広く導入されているのが、児童用知能検査「WISC(ウィスク)」です。現在主流となっている最新版(WISC-Vなど)では、総合的な認知能力(FSIQ)だけでなく、以下の主要な指標から得意・不得意の凸凹を多角的に把握します。
- 言語理解(VCI):言葉の理解力や知識、表現力
- 視空間(VSI):空間的な関係性や視覚的な構成力
- 流動性推理(FRI):新しい情報や図形から規則性を見出す力
- ワーキングメモリー(WMI):耳や目で得た情報を一時的に記憶・処理する力
- 処理速度(PSI):視覚的な情報を素早く正確に処理・作業する力
検査結果の数値の高さ・低さそのものよりも、各指標間の落差(ディスクレパンシー)を見ることで、「耳からの指示が入りにくい」「視覚的な手本があればスムーズに作業できる」といった、個別最適な指導方法を導き出す材料になります。