国土交通省と高速道路各社は、AIを活用した渋滞予測システムをスマホアプリへ直接配信し、通過時間に応じたETC料金の変動(ダイナミックプライシング)を本格導入した。深夜帯や早朝の割引率を引き上げ、ピーク時の料金を上乗せすることで交通量の平準化を狙う実験的施策だ。
一定のオフピークシフト効果は見られるものの、人間の行動パターンを根底から変えるのは容易ではない。「結局、家族の予定やホテルのチェックイン時間に縛られる」と語るドライバーは多い。AIがどれほど正確に「〇〇分後に30kmの渋滞」と予測しても、特定の時間帯に移動が集中する構造的課題は今なお残されたままだ。