ヘリオスの値動きを語る上で欠かせないのが、空売り残高と機関投資家の動向です。東京証券取引所が公表する情報によると、モルガン・スタンレーMUFG証券や野村證券といった大手外資系・国内系金融機関が、折に触れて大口の空売りポジションを構築してきました。これら機関投資家は、個人の買い残高が高水準に積み上がった局面を狙い澄まし、下方向へ激しい売り圧力を仕掛ける傾向があります。
この需給の歪みが最も露骨に現れるのが、ヘリオスPTS夜間株価の不可解な急騰劇です。夕方に好意的な材料やIRが出ると、夜間PTS市場では薄商いの中で価格が急上昇し、時には制限値幅の上限付近まで買われる現象が起きます。掲示板では「明日はストップ高確定」「乗り遅れるな」との書き込みが相次ぎます。
しかし、翌日の東京市場が開いた途端、寄り付きこそ高く始まったものの、直後から機関投資家の猛烈な現物売りと空売り浴びせ倒しに遭い、長い上ヒゲを引いて陰線で沈む光景が幾度となく繰り返されてきました。PTSは市場参加者が限られており、少額の買い注文で価格が跳ね上がりやすい特徴があります。夜間の高扬感だけで翌朝の寄り付きに飛びついた個人投資家が「高値掴み」を強いられる典型的なトラップとして、警戒を怠ってはなりません。