メディアやインターネット上のまとめ情報には、現地を訪れたことがない編集者による誤認や古い情報が散見されます。快適な聖地巡礼を果たすために、知っておくべき盲点と誤解を是正しておきましょう。
誤解1:「大阪人は誰でも毎日お好み焼き定食を食べている」という誇張
ドラマ内で五郎が驚愕した「お好み焼き定食」ですが、大阪府民全員が日常的に食べているわけではありません。文化庁の地域食文化実態調査や各種意識調査を見ても、家庭でお好み焼きをご飯のおかずにする世論はおおよそ5割前後に分かれます。「外食のランチメニュー」として定食スタイルが普及しているのは確かですが、定食を提供しない専門店も多数存在します。甘辛やが提供する定食は、まさに下町の庶民派定食屋としての歴史が育んだ特別な体験です。
誤解2:「美章園と平野は歩いてハシゴできる」という距離感のズレ
ドラマの構成上、美章園で昼食をとった五郎がそのまま平野の屋台へ流れたため、近接していると錯覚しがちです。しかし実際には、美章園(JR阪和線)と平野(JR大和路線または大阪メトロ谷町線)は鉄道の路線系統が異なり、徒歩で移動するには4キロ以上の距離があります。公共交通機関を利用する場合でも乗り換えが発生するため、移動時間を甘く見積もると旅程が破綻するリスクがあります。