インディーズ期からメジャー初期にかけての彼は、露出を極限まで抑えたミステリアスなアーティスト像を保っていた。ボカロ文化から飛び出し、自身の声で歌い始めた当初は、ビジュアルよりも楽曲の持つ世界観や独特の音響設計が評価の根幹にあったと言える。
大きな転換点となったのは、2018年のNHK紅白歌合戦での『Lemon』歌唱だ。徳島県からの生中継で見せた圧倒的なライブパフォーマンスは、音楽ファンのみならず全国の視聴者に鮮烈な衝撃を与えた。YouTubeにおけるMV再生回数が驚異的な数字を更新し続け、J-POPの歴史を塗り替える中で、彼のビジュアルプレゼンテーションも大きな変化を遂げていく。