大学スポーツ界を激震させた代表例が、日本大学のアメフト部をめぐる一連の薬物スキャンダルだ。大学の顔であり、看板でもあった名門運動部から大麻や覚醒剤が発見された衝撃は、社会全体に大きな爪痕を残した。単なる個人の犯罪にとどまらず、組織ぐるみの対応の甘さが明るみに出たことで、大学に対する不信感は一気に爆発した。
日本大学の理事長を務める林真理子氏らが臨んだ一連の記者会見では、危機管理体制の欠如と内部連絡の不透明さが厳しく追及された。発覚から警察への通報までに生じた空白の時間、そして「実態解明」よりも「部や大学の保身」を優先したかのような隠蔽体質。勝利至上主義と閉鎖的な部活動の風土が、犯罪の温床を長年見過ごす結果となったことは否定できない。