サンフランシスコのマリーナ地区で誕生した「A16」は、カンパーニャ州を中心とする南イタリア料理の伝統に、カリフォルニアの自由でフレッシュな感性を吹き込んだパイオニアとして知られる。そのスピリットは横浜の地にも脈々と受け継がれている。オーセンティックでありながらどこか軽やか、そして素材の本質を力強く引き出す手法は、目の前の海風景と完璧な調和を奏でる。
メニューを開くと並ぶのは、シンプルな塩とオリーブオイルで際立たせた肉料理や、新鮮なハーブのアクセントが効いた前菜の数々。飾らない贅沢さがここにはある。堅苦しいマナーに縛られることなく、テーブルを囲む全員でシェアしながら食を愉しむ——それこそが、創業者シェフたちが目指した食卓の原風景だ。