「子どもの宿題を見ていて、自分が何十年も間違った順番で書いていたことに気付いて愕然とした」――文具メーカーや通信教育大手が実施した手書き文字に関する意識調査では、このような社会人の告白が数多く寄せられています。間違いやすい漢字の書き順の筆頭として、教育現場で常に名が挙がるのがこの「心」です。
結論から明かすと、「心」の筆順における最大の分岐点は心の書き順 2画目にあります。正しい筆順は以下の通りです。
【「心」の正しい書き順】
・1画目:左側の点(上から下へ、やや左に傾けて打つ)
・2画目:中央の湾曲する主画(「臥鉤=がこう」と呼ばれる、左上から下へ丸みを持って引き、右上にハネる画)
・3画目:内側中央の点(主画の懐に入る位置に打つ)
・4画目:右上の点(最も高い位置に打つ)
多くの大人が陥る典型的な誤りは、1画目の左点を書いた直後に、中央上の点に飛んでしまうパターンです。「左の点→中の点→曲がり線→右の点」という流れで覚えている人が極めて多く、これが誤答率を跳ね上げる元凶となっています。公的な教育指導要領および辞書・辞典の規範において、2画目は中央の湾曲した線であり、内側の点は3画目です。この原則は初等教育から現代に至るまで一貫して揺らいでいません。