ポテトフライにまつわる最大の盲点であり、販売終了説の元凶となっているのが、いずみ製菓「ポテトスナック」との混同問題です。かつて駄菓子市場には、東豊製菓のポテトフライと双璧をなす人気商品として、愛知県安城市に拠点を置いていたいずみ製菓のポテトスナックが存在していました。
同じ愛知県内のメーカーであり、1袋に丸く薄いポテトパフが4枚入っている点や、フライドチキン味などのフレーバー展開に至るまで酷似していた両者ですが、いずみ製菓は2013年6月末をもって菓子製造事業から完全に撤退しました。当時の主要メディアや情報番組でも「あの駄菓子が消える」と大々的に報じられ、買い占め騒動が勃発したことは記憶に新しい事実です。
この時に報じられた「いずみ製菓のポテトスナック製造終了」という強烈なニュースが、時間の経過とともに「駄菓子のポテトフライが終わった」と人々の記憶の中で混同されていきました。形状と食感が極めて近かったがゆえに起きた認識のズレこそが、10年以上が経過した今もなお東豊製菓のポテトフライに終売の噂がつきまとう根本的なカラクリです。