世間では長年、「三田佳子の過保護が息子を壊した」という母原病的な批判が定着してきました。しかし、依存症の臨床現場や法廷記録を精査すると、この見解には一定のバイアスが含まれていることがわかります。
第一に、高橋氏を取り巻いていた悪質な交友関係と反社会的勢力の関与です。莫大な資産を持つ名家の御曹司は、夜の街に蠢く売人や寄生者にとって格好の標的でした。「高橋祐也の財布」を狙う取り巻きたちが常に彼を取り囲み、孤独感につけ込んで薬物から抜け出せない環境を意図的に作り出していた構造は軽視できません。
第二に、親側の金銭支援も「甘やかし」というよりは、息子からの激しい要求や暴力的言動に対する恐怖、あるいは体面を守るための防衛反応という側面がありました。家庭内暴力や脅迫的な金の無心に対して、適切な第三者介入を拒み、身内の財力でその場を収めようとし続けた結果が、問題の長期化と深刻化を招いたのです。