ネット掲示板やSNS上で頻繁に上がる疑問が、「投稿もしていないのに、なぜ毎日のように怪しい外国人にフォローされるのか」という声です。取材班がサイバー犯罪対策の専門家や被害者の証言を突き合わせたところ、外国人アカウントからフォローされる理由にはシステマティックな裏付けが存在することが判明しました。
まず、攻撃者グループは自動化プログラム(ボットネット)を用い、特定の人気ハッシュタグ(「#日常」「#旅行好きな人と繋がりたい」など)や有名インフルエンサーのフォロワー欄を起点に、アカウントを機械的にクローリングしています。相手が誰であるかは関係なく、「現在稼働しているアクティブなアカウント」のリストを作成することが第一の目的です。
大手知恵袋やコミュニティサイトに寄せられた被害者の手記には、次のようなリアルな生々しい告白が残されています。
「シンガポール在住の女性を名乗るアカウントから『写真が素敵ですね』とDMが届いた。他愛もない日常会話を数週間続け、完全に気を許したところで『叔父が教えてくれた確実な為替取引がある』と偽のアプリをダウンロードさせられ、貯金300万円を騙し取られた」(40代男性会社員の手記より)
最初はスパムだと気付かせないよう、数日から数週間にわたって丁寧なやり取りを重ねる「長期潜入型」のロマンス詐欺・投資詐欺が激増しています。見ず知らずの外国人から届くフレンドリーなメッセージの裏には、冷徹に計算された詐欺シナリオが用意されているのです。