広島県出身の松来未祐さんは、幼少期からアニメや声優の世界に強い憧れを抱き、慶應義塾大学在学中に本格的な声優活動をスタートさせました。初期の代表作である『D.C. 〜ダ・カーポ〜』の鷺澤頼子役などで頭角を現すと、その天性の可憐なウィスパーボイスと絶妙な間(ま)を活かした芝居で、瞬く間にアニメファンを虜にしていきます。
彼女の真骨頂は、単なる「可愛いヒロイン」にとどまらない圧倒的な演技の振り幅にありました。清楚でおっとりとした天然少女を演じたかと思えば、次の瞬間には凄まじい熱量でボケを畳み掛けるハイテンションな役柄も見事に成立させる柔軟性を持っていました。ラジオ番組やイベントで見せる飾らない人柄や、自虐を交えたユーモラスなトークも相まって、ファンのみならず共演者やスタッフからも絶大な信頼と愛情を寄せられる存在となっていきました。