現在でこそ土曜13時05分が定着していますが、大河ドラマ放送時間変更の経緯を歴史的に紐解くと、NHKの編成戦略の変遷が如実に浮かび上がります。
かつて昭和から平成初期にかけて、大河ドラマの再放送は「土曜日13時05分枠」だけでなく、時代によっては異なる曜日や夕方の時間帯に編成されていた時期もありました。しかし、週休2日制の定着に伴い「家族で昼食を取りながら落ち着いて視聴できる時間帯」として、1990年代以降に現在の枠組みが強固に確立された背景があります。
さらに2000年代以降、BS放送(現在のNHK BS・NHK BSプレミアム4K)の拡充により、地上波日曜20時の本放送よりも早い「日曜午前11時30分」や「日曜18時」に先行放送枠が新設されました。これにより、視聴者のライフスタイルに応じた分散視聴が進んだ結果、総合テレビの土曜昼枠は「見逃した人のための最後の地上波セーフティネット」としての色彩を一段と強めています。