大陽日酸の成長エンジンとして最も期待されているのが、大陽日酸の半導体ガスと将来性です。半導体の微細化・積層化プロセスにおいて、高純度窒素やエッチングガス、CVD(化学気相成長)材料、MOCVD装置などの特殊ガス供給・除害技術は不可欠です。
特に台湾市場において、1998年設立の「台灣日酸系統」は30年以上にわたり高水準なエンジニアリング技術を蓄積し、現地の世界的ファウンドリへ電子級特殊ガスおよび配管システムを供給してきました。日本国内でもTSMC熊本工場やRapidus(ラピダス)北海道工場の建設・稼働に伴い、電子材料ガスのサプライヤーとして中枢の役割を担っています。
さらに、2050年のカーボンニュートラル実現に向け、水素サプライチェーンの構築、CO2回収・有効利用・貯留(CCUS)、アンモニア燃焼技術といった環境・グリーンエネルギー分野への先行投資も積極化しています。既存の産業ガスで強固なキャッシュを生み出し、半導体と脱炭素の成長分野へ再投資するポートフォリオは、長期的な企業価値向上を盤石なものにしています。