水抜きという手法が世に広く知られるきっかけとなったのは、総合格闘技やボクシングなどで見られる格闘家の水抜き減量法です。トップアスリートたちは、計量通過というたった1点の目的のために、科学的・計画的な手順を踏んで水分を限界まで削ります。
代表的なプロセスがウォーターローディング手順です。計量の約1週間前から1日に6〜8リットル以上の大量の水を飲み続け、身体に「水分過剰」の状態を錯覚させます。腎臓の利尿スピードがピークに達したタイミングで急激に飲水を断ち、身体が水分を排出し続ける惰性を利用して一気に体内の水分を絞り出します。さらに計量直前にはサウナ水抜き効果や半身浴水抜き方法、エプソムソルト等を用いた温浴で皮膚からの発汗を限界まで引き上げます。
重要なのは、彼らには計量直後から試合までの間に、点滴や専用の経口補水液(ORS)を用いて浸透圧を計算しながら電解質と水分を精密に戻す「リハイドレーション(給水)」のノウハウと医療サポートが存在する点です。この背景を無視し、一般人が日常の減量手段として取り入れることの無謀さは、以下の客観的データ比較を見れば明白です。