なにわ男子が国民的グループへと駆け上がるスピードと比例するように、SNS空間では彼らを取り巻くトキシック(有害)な言説が増幅していった。X(旧Twitter)やTikTok、掲示板サイトにおいて、根拠のないプライベートの暴露、容姿への過激な中傷、さらには家族や周囲の関係者にまで及ぶ攻撃が常態化。特に、インプレッション稼ぎを目的にショッキングな見出しを躍らせるコピペ系アカウントやまとめサイトの存在が、悪意の拡散を加速させた要因とされる。
専門家は「近年のアイドル消費はSNSの拡散力と切り離せないが、同時にファンの熱量やアンチの憎悪が数値を稼ぐための『コンテンツ』として搾取される構造が生まれている」と指摘する。画面の向こう側に生身の人間が存在するという当然の事実が、アルゴリズムの狂騒の中で麻痺していたのだ。