SHISHAMOにとって通算初となるシングル表題曲『君と夏フェス』の発売日は2014年7月2日。高校を卒業したばかりの彼女たちが、本格的な全国展開を仕掛ける重要なタイミングで世に放たれた作品です。
当時の音楽雑誌インタビューや本人の回想録によると、作詞・作曲を手掛けた宮崎朝子(Gt.Vo)は、この曲を書いた時点で「本格的な夏フェスに行った経験がほとんどなかった」という驚くべき事実を明かしています。実際に現地で体験した泥臭いエピソードではなく、「もし自分が好きな人とフェスに行ったらどうなるか」という緻密な観察眼と少女漫画的なイマジネーションを極限まで研ぎ澄ませて構築されたフィクションでした。
現場のリアルな空気感を直接肌で知る前に生み出されたからこそ、誰もが思い描く「理想と緊張が入り混じるフェスデート」の情景が純度100%でパッケージングされ、聴く者全員の青春の記憶を呼び覚ますキラーチューンへと結実しました。