昭和・平成のテレビ番組の合間に流れていた「ほんわかふんわかほんわかほい、八ちゃん堂のほかほかも」というリズミカルなCMソング。この親しみやすいメロディは、一度聴いたら脳裏から離れないキラーチューンとして、当時の子どもたちや家庭に強烈な刷り込みを行いました。
このCMソングの温かみと相まって、地域に愛されたのが軽トラックの移動販売でした。そこで気になるのが、八ちゃん堂の移動販売の現在の動向です。
現在、かつてのように住宅街を日常的に巡回する流し営業の移動販売車は、保安基準や採算性、人員確保の観点から原則として終了しています。日常風景としての販売車を見ることはできなくなりましたが、ブランドのアイコンとしての「八ちゃん号」は完全に消滅したわけではありません。現在でも九州管内の大型物産展、自治体の地域創生フェスティバル、あるいは企業の周年感謝祭といった特別な催事において、イベント限定で実演販売車が出動することがあります。その前には、懐かしいメロディと出来立ての味を求めて、世代を超えた長蛇の列ができる光景が今も繰り返されています。