長年にわたりファンの間では「タイトルになっている『M』とは誰なのか?」という詮索が絶えませんでした。同業者である著名ミュージシャンや業界関係者ではないかという噂も飛び交いましたが、真相はデビュー前後から交際していた一般男性のイニシャルです。
富田京子本人が後年のインタビューや著書で明かしたところによると、相手は当時彼女が心から信頼を寄せていた男性でした。しかし、バンドの多忙さやすれ違い、様々な事情が重なり、相手から突然別れを告げられる結末を迎えます。
あまりの辛さに、失恋直後は相手の名前を口にすることすらできなかった富田京子。ノートの隅に書き留めた彼のイニシャル「M」をそのまま仮タイトルとしてボーカルの奥居香に手渡したところ、その切実な響きがそのまま正式タイトルとして採用されることになりました。