ネット掲示板やSNSでは、B型事業所に対して極端な評価が飛び交っています。月収に対するネットの反応を検証すると、「1日働いて数百円にしかならない」「職員の機嫌取りばかりで疲れる」といった辛辣な意見がある一方、「引きこもり状態から脱出できた」「怒られない安心できる居場所が見つかった」という感謝の声も多数存在します。
実際に都内のB型事業所に通う30代男性(うつ病歴5年)は、取材に対して次のように語っています。
「以前は一般企業で営業をしていましたが、適応障害から完全な引きこもりになりました。最初は『時給250円なんてバカにしているのか』と葛藤がありました。でも、休んでも責められない、調子が悪いときは別室のソファで休んでいいという環境に救われました。工賃は小遣い程度ですが、朝起きて決まった場所へ行くこと自体が自分にとってのリハビリなんです」
家族社会学の観点から見ても、B型事業所は「家族間での精神的・経済的な共依存の鎖を断ち切るクッション」として決定的な役割を果たしています。障害を持つ当事者と家族が一日中同じ屋根の下で過ごすことで生じる心理的ストレスを緩和し、外部との健全なバウンダリー(境界線)を再構築するための社会的インフラとなっているのが現場の真実です。