日本全国の水道水は世界最高水準の水質基準(51項目の水質基準項目)をクリアしていますが、「安全な水」と「美味しい水」は同義ではありません。一般的な都市部では河川水を高度浄水処理して塩素消毒を行うため、どうしても特有の臭気や平坦な味わいになりがちです。
一方、水道水が美味しいと評判の自治体では、水源そのものが深井戸から汲み上げた良質な地下水や湧水であることが最大の強みです。原水の段階で濁度や有機物が極めて低いため、薬品処理を最小限に抑えられ、天然水そのままの風味を損なわずに各家庭の蛇口へと届けられます。
例えば熊本市では、市内に張り巡らされた水道網のすべてが天然地下水です。市民が普段何気なく飲んでいる水道水は、市販のペットボトル入りナチュラルミネラルウォーターと中身がほとんど変わりません。他県からの転入者が「蛇口の水がミネラルウォーターより美味しい」と感嘆する光景は日常茶飯事となっています。