「つるボケ」と呼ばれる葉ばかりが茂って実がつかない現象は、元肥に含まれる窒素過多が主因だ。全国農業協同組合連合会(JA全農)の営農指導でも共有されているように、かぼちゃ栽培の初期は肥料を極力控え、飢餓感を与えるくらいでちょうどいい。養分を投入するタイミングは、人工授粉が成功し、果実がピンポン玉サイズに肥大した瞬間だ。
追肥の黄金比率は「低窒素・高リン酸・高カリウム(例:N-P-K = 4-8-10など)」である。果実の細胞分裂を促すリン酸と、糖度の蓄積および果皮の硬化を助けるカリウムを中心とした配合へとシフトさせる。株元から離れた蔓の先端付近に円を描くように施肥し、土と軽く混和する。着果から収穫までの約40〜50日間、開花後30日を過ぎたら徐々に水やりを減らし、収穫直前の10日間は完全な乾燥ストレスを与える。この水分制限が、デンプンを糖へと変える生理現象を極限まで加速させる裏ワザだ。