「繊細さの枠組みに完全に当てはまらない」と感じる人が直面するのが、人口の約6%(HSP全体の約30%)を占めるとされるHSS型HSP(High Sensation Seeking:刺激追求型HSP)です。
彼らは「アクセルとブレーキを同時にベタ踏みしている状態」と称されます。好奇心が旺盛で新しい体験や挑戦を好む反面、神経系は一般的なHSPと同様にガラスのように繊細です。HSS型HSPセルフチェックの現場で浮かび上がる代表的な矛盾パターンを列挙します。
【HSS型HSPによくある行動パターン】
・自ら進んで飲み会やイベントを企画するが、当日の直前になると猛烈に行きたくなくなる
・初対面の人とも人当たり良く打ち解けられるが、帰宅した瞬間に虚脱感で動けなくなる
・新しいプロジェクトの立ち上げには情熱を燃やすが、ルーティンワークになると急激に失速する
・海外旅行や一人旅に衝動的に出かけるが、ホテルの部屋では静寂を求めて引きこもる
・周囲からは「行動力のある社交的な人」と見られ、自身の繊細さを誰にも信じてもらえない
このタイプは、自らの刺激追求特性によって自らキャパシティオーバーの環境に飛び込み、突然のバーンアウト(燃え尽き症候群)を引き起こしやすいリスクを抱えています。外交的な仮面を被り続けることで生じる認知のズレが、さらなる孤立感を生み出す構造になっています。