甲虫採集は時間との勝負です。トラップを仕掛ける時間帯として最も適しているのは、日差しが和らぎ始める夕方16時30分から18時00分頃です。日中の炎天下に設置すると、エサの水分が蒸発してカラカラに乾いてしまうだけでなく、昼間に活動するスズメバチやアシナガバチ、ハエ類が真っ先に集まってしまうリスクが高まります。
カブトムシやクワガタの活動ピークは、日没後の20時から22時頃、そして夜明け前の3時30分から5時頃の2回訪れます。そのため、回収時間帯は翌朝の早朝5時00分から6時00分頃が絶対的なデッドラインです。
朝日が完全に昇る7時以降になると、夜行性の甲虫たちは日光と外敵を嫌って林の奥深くや落ち葉の下へ逃げようと暴れ回り、狭いトラップ内で体力を消耗して衰弱死してしまいます。さらに、気温の上昇とともにスズメバチが再び活発化するため、回収作業自体の危険度も跳ね上がります。薄暗い朝露の残る時間帯に現地へ向かうのが、元気な個体を確保するための鉄則です。