ネット上のコミュニティやSNSでは、「京王線はすぐ止まる」「新宿駅が終点だから逃げ場がない」といった極端な言説が散見されますが、これらには構造上の誤解と知られざる事実が含まれています。
第1の誤解は、「京王線本線が止まると完全に孤立する」という思い込みです。実際には、京王井の頭線運行状況は本線と独立した給電・運行管理システムを有しているため、本線が人身事故で完全停止していても、井の頭線は平常通り運行しているケースがほとんどです。明大前駅や下北沢駅を経由することで、渋谷方面や小田急線ルートへ速やかに抜けることが可能です。
第2の盲点は、遅延の元凶として語られがちな連続立体交差問題です。京王電鉄では現在、笹塚駅から仙川駅間における約7.2kmの「連続立体交差事業」を東京都および関係各区市とともに推進しています。約25箇所の踏切をすべて除去・高架化するこの大規模プロジェクトが完了すれば、前述した踏切安全確認や直前横断による遅延リスクは劇的に低減します。現状の遅延は構造的過渡期ゆえの産物であり、決して対策が放置されているわけではありません。
また、京王線遅延証明書の受取についても誤解が広がっています。現在、駅改札口で紙の証明書をもらうために長蛇の列に並ぶ必要はまったくありません。京王電鉄の公式サイト上から過去7日分以上の遅延証明書がオンラインで即時発行・印刷可能となっており、現場での不要な滞留を避けることが推奨されています。