一方で、間違ったアプローチで声を枯らそうとする行為に対しては、専門医から強力なストップがかかる。日本耳鼻咽喉頭頸部外科学会に所属する複数の医師や、耳鼻咽喉科・音声医学業界の専門家たちは、不適切な発声法による声帯損傷のリスクについて強く警鐘を鳴らしている。
特に危険とされているのが以下の行為だ。
- 酒やタバコ、激辛食品で喉の粘膜を強引に炎症させる
- ウイスキーなどでうがいをして乾燥させる
- 息を吐ききった状態で大声を張り上げる
- ささやき声(ウィスパーボイス)を強すぎる息の圧力で出し続ける
これらの行為は声帯ポリープや声帯結節、最悪の場合は声帯粘膜下出血を引き起こし、永続的な音声障害をもたらす危険性がある。医学的観点から推奨される危険回避テクニックの根幹は、「喉を痛めて音を変えるのではなく、気流と共鳴の位置を変えること」に他ならない。異変を感じた場合は即座に発声を中止し、十分な加湿と消炎対策を行うことが鉄則だ。