氣志團がメジャーシーンに突如現れたとき、日本の音楽業界全体が息をのんだ。メインストリームの流行とは一線を画す、学ランとリーゼントという出で立ち。そしてキャッチーなメロディに乗せたパンクとロックの融合。メジャーデビューを果たしたソニー・ミュージックレーベルズから放たれた楽曲群は、一瞬にしてヒットチャートを駆け上がった。
彼らが確立した「ヤンキーロック」というジャンルは、単なるパロディでも昭和レトロの焼き直しでもなかった。緻密に計算された演出と妥協のない演奏力。エンターテインメントとしての圧倒的な完成度が、批評家たちをも黙らせた。怒号と歓声が交錯するライブハウスからドームまで、彼らは自分たちのスタイルを一切ブレさせずに貫き通した。