不用品回収業者やリサイクルヤードなど、金属スクラップ判別方法の詳細まとめとして業界内で共有されているプロの鑑定技術も知っておくと役に立ちます。現場でまず行われるのは、製品のどこかに打刻された金属刻印記号一覧の確認方法に沿った目視チェックです。
工業製品や配管、建材パーツにはJIS規格に基づいた記号が刻まれているケースが珍しくありません。「A1050」「A5052」のようにアルファベットの「A」から始まる番号はアルミニウム合金を示します。「SUS304」「SUS430」のように「SUS」から始まる文字列はステンレス鋼(Steel Use Stainless)の記号です。フライパンの取っ手付近やボウル・トレイの底面裏側をルーペなどで探すと、小さな刻印が残されている場面は多々あります。
刻印が削れ落ちて判別不能な工業端材やスクラップに対しては、グラインダー火花試験による金属判別が決定打として使われます。高速回転する砥石に金属を押し当てた際、アルミニウムは砥石を削るだけで火花を一切散らしません。一方のステンレスは、含有される鉄と炭素、クロムが反応し、赤橙色から黄色がかった直線的な火花を勢いよく前方に飛ばします。グラインダーさえあれば、わずか1秒で素材の正体を暴くことが可能です。