Q1:多感な時期の反抗期と、うつ病や適応障害などのメンタル疾患の境界線はどう見分ければよいですか?
A1:反抗期であれば、親に対して攻撃的であっても、友人関係を楽しんでいたり、趣味や好きなことには熱中できたりするケースが大半です。一方、食欲不振や過食、激しい不眠や過眠、これまで熱中していた趣味への完全な無関心、急激な学力低下、自己否定の言葉が2週間以上持続する場合は、単なる多感な時期の揺らぎではなく、適応障害やうつ状態の疑いがあります。無理に様子見を続けず、小児心身医学会所属の専門医や思春期外来、スクールカウンセラーへの早期相談を推奨します。
Q2:子どもが完全に口を利かなくなりました。話しかけるのを完全にやめた方がいいですか?
A2:完全な無視で返すのは逆効果です。子どもからの返答を期待せず、「おはよう」「いってらっしゃい」「ご飯できたよ」という短く日常的な声かけだけは一定のトーンで継続してください。返事がなくても言葉は耳に届いており、「親から存在を認められている」という最低限の安心感につながります。質問攻めや詮索をやめ、声をかけつつも物理的・心理的スペースを確保するのがベストな距離感です。
Q3:何歳頃になれば、この多感な時期の情緒不安定は自然と落ち着きますか?
A3:個人の環境や発達によって差はありますが、高校卒業から大学・専門学校進学、就職を迎える18歳〜20歳前後にかけて、大半の子どもは劇的に落ち着きを見せます。前頭前野の発達が進み、自己客観視能力が身につくことや、生活圏が家庭や学校の外へと広がり、社会的な役割を担う経験が増えるためです。多くの若者が、20歳を過ぎてから「あの時は親にひどい態度を取って申し訳なかった」と述懐するようになります。