自分でも描いてみたいというニーズに応え、デザイン系インフルエンサーによる描き方解説ショート動画も急増中だ。プロたちが口を揃えるポイントは、驚くほどシンプルに集約されている。
第1に、首をあえて描かず、頭部とおにぎり型の大きな背中を直接つなげること。第2に、鼻腔は少し大きめの楕円で横並びに配置し、口元を一文字に引き締めること。そして最大のキモが、瞳のハイライトを極力小さく、あるいは完全に省くことだという。過剰な愛嬌を振りまかない「虚無の目」を与えることで、見る側が勝手に自分の感情を投影できる余白が生まれる。この引き算の美学こそが、素朴ながら飽きのこないタッチを生み出す鍵だ。