トレーニング開始後数ヶ月が経つと、必ずと言っていいほど「重量がピタッと止まる停滞期」が訪れます。ベンチプレスの重量が伸びない理由は主に以下の3つに集約されます。
1. フォームの崩れと可動域不足:重さを優先するあまり、胸までバーを下げずに途中で切り返す「パーシャルレップ」になっていると、肝心の大胸筋下部や中部が発達しません。
2. 筋力向上に必要な栄養(タンパク質・カロリー)不足:筋肉を作る材料が足りなければ筋力は伸びません。除脂肪体重×2g程度のタンパク質摂取と適切な総摂取カロリーの維持が不可欠です。
3. 疲労の蓄積とオーバートレーニング:胸の筋肉は比較的小さいため、毎日のようにベンチプレスを行っていると神経系と関節が疲弊し、出力が低下します。
多くのトレーニーが憧れるベンチプレス100kg達成期間について、一般的な成人男性(体重65〜75kg程度)が適切な栄養管理と計画的なプログラムを継続した場合、およそ1年半〜3年が現実的な目安となります。素質や過去のスポーツ歴によって1年未満で達成する人もいますが、焦って怪我をして数ヶ月トレーニングを休止することこそが最大の遠回りです。月単位で2.5kgずつ挙上重量を更新していく地道な積み重ねが、確実に100kgへの扉を開きます。