長年ファンを煮やもやさせてきた「雄英高校の内通者は誰なのか」という巨大な謎。その渦中にいたのが彼だった。怪しい挙動や夜中のチーズの差し入れ、緑谷出久への謎めいたメッセージなど、伏線は初期から緻密に散りばめられていた。彼が内通者として働いていた衝撃の真相は、単なる悪意や野心によるものではない。そこには、弱者ゆえの圧倒的な絶望が存在していた。
2026年の視点から改めて全貌を振り返ると、彼の真の狙いが「愛する家族を守ること」と「自分を仲間として受け入れてくれたクラスメイトへの贖罪」であったことが浮き彫りになる。悪の支配者オール・フォー・ワンに脅迫され、操られながらも、彼は最後まで心の底でヒーローであることを諦めていなかった。裏切り者という烙印を背負いながらも、命がけで敵を嵌める罠の「囮」となった瞬間、彼は真のヒーローへと覚醒したのだ。