Q1:選択肢が2つだけの単純な文章で「若しくは」を使ってもいいですか?
A1:法令用語・公用文のルールとしては誤りです。階層差がない単純な選択肢をつなぐ場合は、必ず「又は」を使用します。「若しくは」は、すでに「又は」が使われている文の中で、さらに下位の選択肢を分ける際にのみ使用します。
Q2:「A又はB又はC」のように、「又は」を連続して使っても問題ありませんか?
A2:同列の選択肢が3つ以上並ぶ場合は、「又は」を繰り返すのではなく、読点(、)でつないで最後に「又は」を置くのが公用文の標準ルールです。具体的には「A、B 又は C」と表記します。
Q3:なぜ「及び・並びに」と「又は・若しくは」で大・小のルールが逆なのですか?
A3:明治期の法制執務確立の過程で、日常用語の語感をベースに体系化された歴史的経緯によります。「並びに」は言葉の響きとして全体を大きく束ねる印象が強く、「若しくは」は「もし〜ならば」という仮定的なニュアンスから小回りの利く分岐として配置されたとされています。理由はともかく、「選択は『又は』が大」「並列は『並びに』が大」という対比構造を公式として暗記するのが実務的です。