ネット上の掲示板を観察していると、ファンの不安が暴走し、事実無根の噂がさも決定事項であるかのように流布してしまう構造的な盲点に突き当たります。
その最たる例が、契約満了や期限付き移籍に関するリーク情報です。関係者への独自取材によると、プロバスケットボール界における選手の獲得交渉は厳格な守秘義務のもとで進められており、5chやしたらばの一般スレッドに本当の内部機密が投下される可能性は天文学的に低いのが実情です。多くの場合、過去に同一の指揮官やエージェントと接点があった選手の名前をファンが挙げ、それがまとめサイト等を経由して「確定情報」として一人歩きしてしまいます。
また、群馬クレインサンダーズ ファンの本音として掲示板に投稿される批判の中には、「勝利への渇望」と「地方発のクラブらしさの喪失」というアンビバレントな葛藤が潜んでいます。大型資本の参入により一気に全国区の強豪へと駆け上がった代償として、地元出身選手や古くから貢献してきたロールプレイヤーの出番が減少し、クラブのアイデンティティが変質していくことへの寂しさを、戦術批判という形で吐露している古参ブースターの心理も見逃せません。